第二腰椎破裂骨折 受傷23日目 友との別れ②
タクシーの運転手さんに行き先を伝え、高速道路を通ってもらう。道が空いていれば30分ぐらいだそう。
以前お見舞いに行った時にも通った見覚えのある道。もう近いと思っていたらスマホが鳴った。
TからLINE… いま息を引き取ったと…
もうそこなのに間に合わなかった…
でもそのまま病院へ行ってもらいました。
あらかじめ聞いていたMちゃんのお部屋をさがす。身体も手も全部ふるえてきた。
お部屋に入るとお父さん、お母さん、叔母さん、ベッドにMちゃん。目をとじたMちゃん。
10時31分だったとの事です。
微笑んだお顔してるね。楽になったんやね。
手を握るとまだ温かいよ?身体もまだ温かいよ?眠っているだけじゃないの?
信じられない。
お母さんは私の怪我の話をMちゃんからきいておられたようで、こんな時でも私の身体を気遣ってくれました。申し訳ない。。
お母さんからお話を聞いていると病院の人が来て、Mちゃんをお家へ連れて帰る準備をする事になりました。廊下に出てTにそのことを連絡。Tももうすでにこちらに向かっているとの事なので病院の玄関で待ち、そのままお家の方へ行かせてもらいました。
Mちゃんのお顔をふたりで見て、お疲れさまと声をかけました。よく頑張ったね。こんなにしんどかったのに私の怪我の心配をしてくれて…保険の相談まで… 私ばっかりいつも泣きごと言っていて、Mちゃんは自分の身体のことで弱音は一切言わなかったね。
仕事しながらの治療、辛い抗がん剤。髪も抜けてウィッグも作ったって話しもいつも明るい。
「今回のウィッグは米倉涼子‼︎」と言っていたね。
私はMちゃんの気持ちに少しでも寄り添えたのか。少しでも理解できていたのか。
ご葬儀の段取りを聞いて病院へ戻りました。
怪我をしてはじめての外出。考えているよりも大変でした。車の揺れ、ちょっとした段差、健康な人の歩くスピード、自転車。
身体の不自由な方やお年を召した方の気持ちが少しはわかりました。
病院についてナースステーションに帰ってきた報告をしに行く。
私が汗びっしょりなのをみて、シャワーの手配をしてくれました。
明日がお通夜、明後日が告別式なので、明後日の退院予定を明日に変更お願いしました。
Mちゃんとのお別れのために、少しでも身支度したい(;_;)
夜、娘が心配して私の様子を見にきてくれた。
娘もMちゃんには可愛がってもらったので、お別れに一緒に行きます。
娘はまだ礼服をもっていないので明日仕事の帰りに買ってくるように相談しました。
そして明日の退院の準備をできるだけした。
意外と落ち着いている心。まだ信じていないからかな。